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制作裏話「パラパラ編」 ○はじまり
吉岡PDから「今度の(コナン)オープニングに『パラパラ』を入れろ!」という指示がいきなり入ったんですよ。プロデューサーの意見は絶対ですから、「頑張ります!」と元気良く答えましたが、正直なところ、私は「パラパラ」が一体何なのか知りませんでしたし、聞いたこともありませんでした。

この事実が発覚したことにより、コバちゃんは暫く皆からからかわれることになる。

とにかく大慌てで勉強しましたよ。調べたらびっくりですよ!私とは全く縁の無い分野じゃないですか!なんでコナンに取り入れなきゃならないのかサッパリ分かりませんでしたネ。

コバちゃんは所謂「流行りもの」が苦手、ガングロ姉ちゃんはもっと苦手の色白ナイスガイ!

 ぼーっとしていた最中に、最近全く鳴っていない社用携帯が鳴ってしまった。慌ててカバンから携帯を出して、着信通知を見てたら、びっくりして一瞬心臓が止まった。

 去年の冬頃に担当していたシステムのお客様企業の重役・N様からだ。

 このお爺さんのランクはとにかく高い、お客様企業側のプロジェクトスポンサーだ。当時は、「お金」の交渉をするためには、ウチの事業部長か副社長がきちんと出ないと、このお爺さんは会ってくれていなかった。オレはこのお爺さんと、一回しか会ったことがない。

 なんでこのオレに電話するのか?まさかあのシステムがダウンした?しかしダウンしたとしても、今はきちんと他に担当者がいるはずだが・・・と、オレは3秒くらい憶測して、電話に出た。

 ・・・

 話を聞いてみたら、笑えた。

 このお爺さんは、そろそろ定年になるが、いまだに技術に熱心で、なぜか下記について知りたくてしようがないから、オレに電話した、だそうだ。

 「AP/Webサーバがダウンしたら、ロードバランサはどう動作するのだろう、セッションはどうなるかい?」

 なぜオレかは、たぶん、お爺さんの会社はISPだから、アプリケーション寄りの人は傍にいないからかなと思うな。

 ・・・

 オレは、セッションパーシスタンス、セッションレプリケーションについて、説明してあげた。なんか会話が弾んだので、オレは調子に乗って、全く関係ないような「ステートフルインスペクション」まで説明してしまった。

 しかし、勉強してよかったな。

 もし分からなかったら、どう誤魔化してもねぇ・・・

 C氏はうちのスーパースター級SEである。

 ・・・

 どのプロジェクトもC氏を引っ張り抱っこしたい。

 うちのPMは、C氏の「使用権」を勝ち取ったら、まずうれしい悲鳴を上げる。

 得意先のお客さんは「C氏が参加する」と聞くだけで、胸を撫でおろしてくれる。

 C氏が参加するプロジェクトは、SLAに影響を及ぼすようフィールドバグは、まず無い。

 カットオーバー後にC氏一人を1ヶ月間残しておけば、殆どのバグが潰される。

 「C氏が綺麗に片付けてくれたから、保守は無くてもいいwww」と、お客さんは冗談を言ってくる。これを聞くうちの部長も、うれしい悲鳴を上げる。

 ・・・

 C氏はなぜこんなに強いか。オレはその秘密を知っている。

 C氏の興奮ポイントは地位でも金でも女でもなく、ズバリ「プログラムのAPI仕様」である。あまり興味ないとC氏が言いながらも、地位と金と女は寄ってくる。

 C氏は5分の時間もあれば、何かしらのAPI仕様を調べ始める。昼休みでも電車の中でも、多分トイレの中でも。

 C氏の秘密はこれだけ。

 C氏は変態か。

 ある意味、C氏は変態である。

 温厚な人柄で、4歳女の子のパパでもある。

 オレとC氏が交わす会話は、パパ同士の育児交流という内容がほとんど。

 とにかくオレは、C氏のことをすごく尊敬している。

1995年、『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレーを演じる際、役に合わせるために外国語教室でドイツ語を勉強していた。